公益財団法人ボーイスカウト日本連盟の土田様、山田様にお話を伺いました。
ボーイスカウトとは、野外活動を中心に、子どもたちの自発性を大切に、グループでの活動を通じて、自主性、協調性、社会性、たくましさやリーダーシップなどを育む世界的な青少年教育運動です。
日本では約8万人が活動しており、2022年はボーイスカウト日本連盟創立100周年の年です。
今年、4年に一度の大規模イベント「第18回日本スカウトジャンボリー(18NSJ)」を開催しました。
本来であれば日本全国から参加者が一堂に会し、さまざまなプログラムを体験するイベントなのですが、今年は新型コロナウイルスの影響により、全国およそ250会場(14000人超)での分散開催となりました。
会場が分散した状態で「ジャンボリー全体としてどうプログラムを提供するか」を考えるなかで、全会場で同じアクティビティを行い、その結果を集計して競い合う「ジャンボリー日本一プログラム」や、各会場の記事や写真を提供する「News&Info」という取り組みを実施することになりました。
ジャンボリー日本一プログラム
それらの取り組みを行う上で、フォームが必要になりました。
フォームの実装は簡単そうに見えますが、セキュリティなど、実は考慮しなければいけない点が多いことを過去の経験から知っていたため、できれば外部SaaSを利用したいと思いました。
まずGoogle Formsが候補に上がったのですが、Google Formsでは要件が満たせない部分があり、対応を考えている中でHyperFormを見つけました。
「ファイル送信」「フォーム送信後のリダイレクト」の2つの点において問題がありました。
Google Formsでファイルの送信を行う場合、送信者がGoogleアカウントを持っていて、かつそのGoogleアカウントにログインした状態で、フォーム送信を行う必要があります。
約250ヶ所の会場から、できるだけ広く投稿を受け付けたい今回のユースケースにおいて、この制約は致命的でした。
またGoogle Formsには、フォーム送信後に元のページ(18NSJのページ)にリダイレクトさせる機能がありません。
ITリテラシーの異なる多数の参加者がいる今回のイベントでは、できる限りわかりやすい導線設計を心がけていたため、この点もマイナスポイントでした。
どうやって実装しようか悩んでいたとき、Twitterか何かで、たまたまHyperFormの存在を知りました。
誰でも(アカウント登録なしで)ファイルを送信することができ、送信後のリダイレクトも自由に設定でき、導入も簡単。
抱えていた課題を一気に解決できそうだと感じました。
また料金もとても安く、月額固定料金で見通しも立てやすかったため、予算の中で問題なく利用できると判断し、導入するに至りました。
特に問題というか、マイナス面のギャップは感じませんでした。
ポータル上から簡単にセットアップすることができたので、予想よりも楽に実装できたという印象はありましたね。
あと、サポート対応が手厚かったことも印象的でした。
「こんなことできますか?」という質問に対して、既存の機能ではできない場合にも、すぐに機能を実装していただいたりと、柔軟かつスピーディーに対応していただきました。
webhook連携ができるのは大きかったです。
「投稿を受けてそれで終了」ではなくて、投稿をフックに後続処理を走らせたい部分があったので、助かりました。
少し特殊な用途かもしれませんが、あってよかったです。
HyperFormは、元々は外部向けの問い合わせフォームという用途を想定されて作られていると思うのですが、各拠点から情報を集めるとか、集めた情報をもとに処理を実行するとか、そういった用途でも便利に使えるサービスだと感じています。
キャンプの様子
ボーイスカウトって、全国各地で子供たちが活動しているので、それぞれの地域でどんなことをしているのか、他の地域の人たちが知らなかったりするんですよね。
写真などの情報の集め方についても結構苦労していて、今まではメールに添付してもらったり、SNSにアップしてもらったりと都度やり方を考えて対応していました。
HyperFormを使うことで、各地からの情報共有をスムーズに行うことができるので、今回の18NSJに限らず、今後もいろいろと活用できる場面がありそうな気がしています。
外部からの問い合わせだけでなく、チーム内の情報共有のためにも便利に活用できるというのは、新たな発見でした。
今後も多くのお客さまのお役に立てるよう、精進してまいります!