株式会社ラスファクトリーの澤田さまにお話を伺いました。
株式会社ラスファクトリーは日本のクラウドインテグレーターです。
お客様のビジネス成長を力強く支援するため、クラウド・プラットフォーム製品を活用し、技術コンサルティング、システム開発、マネージドサービスを提供しています。
もともと、WordPressのプラグイン(Contact Form 7)ベースの自前のフォーム環境や、NetlifyForms、GoogleFormsなど、サイトによって異なるメールフォーム環境を利用しており、「乱立しているフォーム環境をある程度統一して管理していきたい」という思いがありました。
またNetlifyFormsに関して、Netlifyサービス自体の昨今の仕様変更、価格改定を鑑み、会社として脱Netlifyの方針で舵を取ることに決めました。
改めて自前でフォームのバックエンドの仕組みを作りなおすことも検討したのですが、スパム対策や通知メール、運用などのことまで考えると、やることや考えることが地味に多くて大変だということで、フォーム系のSaaSを探すことになりました。
フォーム系SaaSを選定するにあたり、海外のサービスを含めて、合計20個くらいのサービスをリストアップしました。
そこから、サービスの継続性、組み込みやすさ、自動返信メールのカスタマイズ性、管理画面の使いやすさなど、いくつかの観点で点数付けをしていき、最終的に「Formspree」「getform」「HyperForm」の3サービスが候補として残りました。
Formspreeとgetformについて、弊社の用途としては機能がtoo muchな部分があり、金額的にもかなり高かった。
またHyperFormは唯一の国産サービスということもあって、とりあえず契約して検証してみたところ、弊社の求める機能が十分に備わっていて、全く問題なく使えたので、そのまま使い続けている、といった流れですね。
当初は、他のサービスで実現できて、HyperFormではできないこともあったのですが、結局その後機能追加をしていただきましたので、今は何も不足がないというか、非常に助かっています。
非同期通信のところですね。
これまで、JavaScriptを使って非同期で問い合わせ送信を行っていたサイトも多いので、formタグのaction属性にURLをセットして同期的に送信する方法に変わると、新たにサンクスページを用意する必要があったり、今までとデザインや動線を変えなければならない部分がありました。
私がHyperFormを見つけた当初は、HyperFormに非同期でデータを送信する機能がなく、そこがネックだったのですが、要望を伝えるとすぐに機能を追加していただくことができ、とても助かりました。
悪いギャップは全くないですね。
他の有名どこのサービスって、UI的に、お金払わない限り「どんな機能があるか」わからないところが多いんです。
設定画面自体、有料プランにアップグレードしないと遷移できません、みたいな。
UIを見て、なおかつドキュメントを読み込んで「多分こんなことができるんだろうな」と予想を立てるしかありませんでした。
HyperFormは有料プランのための設定項目もdisabledの状態で表示されているので、マニュアル等を読み込まずとも、何が設定できるかなど、一目でわかりました。
だから有料プランに上げるときに不安はなかったし、実際にアップグレードしてからも、予想外のことはほとんどありませんでした。
今うちの会社で使う分には、何の問題もないですね。
費用対効果が高すぎるので、値上げしないんですかっていう気はしちゃうんすけど笑
あと強いて言えば、受託開発をするときに、お客さんにHyperFormを提案することを考えると、スパム対策まわりの見せ方は改善の余地があるかもしれません。
現状、HyperFormのスパム対策はreCAPTCHAを使って実装されてると思います。
実際reCAPTCHAがあれば十分だとは思うんですが、他のフォームサービスをみると、reCAPTCHA以外にAkismetやhoneypotなどを選択できるサービスもあって。
実際に使うかどうかは別として、スパム対策まわりのオプションが充実している方が、お客さんへの提案が通りやすくなるかもしれません。
20ものサービスからHyperFormを選んでいただけるとは、嬉しい限りです🙌
今後もお客さまの声を聞きながら、サービスを改善し続けていきたいと思います。